FIRE目標設定 お金編 第3回 支出予定と必要金融資産 ケーススタディー

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FIRE目標設定 お金編①と②でFIRE生活の目標設定を解説しました。FIRE生活の年間支出予定額とそのために必要な金融資産を目標設定してみました。さて、どうやって目標設定した金融資産額を達成するかという話の前に、今回は読者の皆さんが自身の目標や、肌感覚にあった目標を設定するためにケーススタディーを行ってみたいと思います。

FIRE達成+継続のための目標設定 ケーススタディー

私、FIRED MANのケースは上のテーブルにブルーでハイライトしました。

  1. 月間50万円、年間600万円の支出を予定
  2. 全額を不労所得として得るため、年間配当利回りとして税引後3.0%を選択
  3. 必要な金融資産額 2億円を目標として設定 600万円 ÷ 0.03(3.0%) = 2億円

ケーススタディーではイメージしやすいように下記のように月間支出額を3パターン、配当利回りを3パターン設定し合計で9つのケースになるようにしました。

  • 月間支出額は20万円、50万円、70万円
  • 想定する配当利回りは税引後で2%、3%、4%

月間支出額 ケーススタディー 3パターン

FIRED MANのFIRE後の生活に対して『やりたいと思ったことが時間的にも金銭的にも比較的自由にできて、FIREを達成できた自分を少し誇りに思いながら充実した生活をする。』という強いイメージを持ってきました。更に自己実現のための自分の事業に投資する原資も欲しいという思いもあり、余裕を持った月50万円の支出をベースとしました。

ベーシックなライフスタイルで仕事をしながらのセミリタイヤを想定している方は月20万円でも理にかなっていると思います。逆に月70万円の生活を想定し自己実現のためにしっかり予算を持ちたいと考えるのも自然でしょう。

支出額については3つのケースを準備しましたが、読者の方々が自身の目標に対して自由に決めていただけたらと思います。

配当利回り ケーススタディー 3パターン

2020年末の時点で株式の平均的な配当利回りは日米ともに約1.8%税引前です。よって、平均的な株式の利回りでは、ケーススタディーの最もリスクの低い税引後2%(税引前2.5%)も達成できません。FIREは必要金融資産を準備することが第一歩です。しかし、必要金融資産が準備できた後も金融資産の元本が大きく減るようなリスクは極力抑えつつ、株式、債券などの金融資産で平均を上回るリターンを実現していくことが肝心になります。

投資判断は読者の皆さんの自己判断で行ってください。私、FIRED MANとしては金融資産を税引後3.0%の配当利回りで運用し不労所得を得るというのが、自身が取れる最大のリスクなのではと感じております。余程若くしてFIREを達成し、比較的大きな自身の事業がある方を除けば、FIRE後は大きなリスクは取るべきではないと考えます。今は色々なメディアで節約、投資で金融資産を増やし、高配当株・米国高配当ETFからの配当でFIRE達成というような論調も聞かれますが、そのまま鵜呑みにして4%の配当利回りを想定するのは危険ではないかと思います。私がFIRE生活に突入して10ヶ月になりなんとか想定した不労収入を得ていますが、配当利回りの期待値を税引後3%以上に上げたとしたらストレスの大きいドキドキ感はかなり大きくなっていくと思います。

FIRE生活はストレスを抱えながらも毎月の大きな給与所得を得ていた生活にはお別れを告げ、これまで積み上げた金融資産が痛まないように働いてもらい不労収入を得ながら自己実現を目指していく生活です。金融資産が痛んでしまう可能性があるハイリスクな運用はストレスです。金融資産を想定以上に減らしてしまった場合、歳をとってブランクを作ってしまった今となっては前と同じような収入を得るような社会復帰は難しいと思います。望まぬ非正規労働が待っています。自分が納得できる年間支出予定、必要金融資産額をしっかりケーススタディーしてロジカルにステップを踏んでいくことと適切なリスク排除がとても大切になります。

FIRE達成に向けての戦略

  1. 必要金融資産の目標設定 → どうやって目標金融資産額に到達するかの戦略と実行
  2. FIRE後支出額の捻出 → 金融資産から安定的に必要な不労所得を得続ける戦略と実行

FIREは大きく分けて上記2つの大きな①戦略、②実行が必要となります。①と②は異なる戦略を取っていくことになります。これからは

  1. FIRE達成のための必要金融資産達成のための戦略
  2. FIRE達成が近づいたときの金融資産からリスクを抑えた最大限の不労所得を得るための戦略

について語っていきたいと思います。

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