FIRE お金の戦略2つ どうして2つの戦略が必要なのか?

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FIREを達成するためのお金の戦略が2つ必要?どうしてー?と思われた方もいらっしゃるかと思います。これまでのブログ記事でFIREのための2つの目標金額を設定することについて書いてきました。

  1. FIRE生活の年間支出予定額
  2. FIRE達成のための必要金融資産額

FIREを達成するための①必要金融資産額を達成するための戦略、そしてFIRE生活を成り立たせていくための②金融資産から年間支出予定額を不労所得として捻出していく戦略が必要になります。それぞれ目的が大きく違いますから、戦略も大きく異なります。では、この2つの戦略について詳しく語っていきましょう。

戦略① 必要金融資産を達成するための戦略

この目標(GOAL)に対して考えなければいけない要素(KEY FACTORS)を整理しましょう。

  • FIRE達成までには通常20年以上かかる。どんなに短くても15年はかかると考えた方がいい
  • 時間を味方につけてリターンを最大化させるためのポートフォリオを構築していく
  • ポートフォリオに投入していく資金を最大化させる必要がある

金融資産を増やしていくには

(収入 ー 支出) + 資産の運用 という法則があります。金融資産を大きく育てていくには、まさに

  • 収入   : 最大化
  • 支出   : 最小化
  • 資産運用 : 最適化

を粛々と続けていく必要があります。収入が多くても、若くして浪費の多い生活をしていては、投資に回すタネ金が捻出できず結果として投資もできません。また、節約ばかりしていて自己投資をしなければ収入は大きくなっていかず、これも結果として投資に回すタネ金が捻出できません。なんとか金融資産が育ってきても、一気に増やそうとして過大なリスクを取ったりしたら資産を一気に失うことになりかねません。具体的にはどんなイメージで戦略を描けばいいのでしょうか?私は次のようなことを考えて準備を進めてきました。

  • まずはサラリーマンとして長時間労働とならないような工夫をしつつ一生懸命働き、ビジネスマンとしての信用を身につけていく
  • 会社勤めの傍、自分の時間を最大限捻出し次の5年・10年のキャリアの中心となっていくような分野の知識・実践力を身につける自己投資を続ける
  • 金融・投資について勉強し、実践しながら投資を続けていく
  • [ 収入 ー 支出 ー 自己投資 ] が最適となるようにバランスを考え、金融資産への投資を続けていく

時間が味方です。資産を築いていくには特別なことは要りません。あなたの人生が豊かになるような正しいイメージと態度を保ち、戦略に沿ったアクションを粛々と続けていくことで時間があなたに味方をしてくれます。では、もっと具体的にどんなアクションを毎日、毎月取っていくのか問いことについては次回以降の投稿で解説させていきますが、まずはこの必要金融資産額を達成するために立てる戦略についての考え方、骨子についてご理解いただけたらと思います。

戦略② FIRE達成後 毎月予定した支出額を不労所得で得続ける戦略

FIRE達成が近づいてきたら、つまりあなたの金融資産が必要金融資産額に近づいてきたら戦略転換です。さあ、あなたはFIRE達成に必要な金融資産額に達しました、または達する目処がつきました。ここからは、今まで取ってきた戦略とは大きく異なる戦略を取っていくことになります。では、まずこの戦略立案・実行のために必要な要素(KEY FACTORS)を整理しましょう。

  • 一時的であっても金融資産が減ってしまうリスクは最小限にしなければいけない
  • 金融資産取り崩しではなく、定期的に収入を生んでくれる配当を最大化する
  • FIRE生活突入前に少なくとも3年間は金融資産からの不労所得だけで生活が成り立つことを検証する必要がある

フルリタイア(アーリーリタイア)年金受給前

(金融資産 X 配当利回り)ー 税金20% > 年間支出予定額 

これがFIRE生活突入後の基本ルールです。

セミリタイア 年金受給前

((金融資産 X 配当利回り)ー 税金20%) + 労働収入 > 年間支出予定額

セミリタイアとして労働収入を予定する場合は↑が基本ルールとなります。

リタイア 年金受給開始後

((金融資産 X 配当利回り)ー 税金20%) + 年金受給額 > 年間支出予定額

年金受給年齢となり年金受給を計算に入れると↑となります。私はもちろん日本国の年金制度が崩壊することなどないと考えています。しかしながら、本当に貰えるのか、いくら貰えるのかと考えることが不安を招くこととなり、FIRE生活のストレスとなることは否めないでしょう。よって、年金受給に関しては計算に入れず、仮に年金受給がなくとも金融資産を減らさず半永久的に不労所得を得続けFIRE生活を維持紫竹ことを想定するのが一番精神的に楽なのではないかと考えます。年金は貰えたらラッキー十ぐらいに考えたら、ストレスも少なく万全な準備ができるのではないでしょうか。もちろん、早くFIREしたい、または目標金融資産額に届きそうもないけど何とかFIREしたいなどの事情がある場合は、慎重に年金受給まで計算式に入れたFIRE後のライフプランを考えていく必要があります。

戦略②の骨子

FIRE生活に入り、サラリーマンとしての給与収入は消滅します。これからも稼いでいけるということは大きく期待できず、戦略①のように時間は味方ではありません味方はあなたが積み上げた金融資産です。この金融資産という味方を大切に守り、できる限り確実に配当という形の不労収入を得ていくことが肝心となります。FIREが近づいてきたら具体的にどんなことをしていかなければならないか、結果としてどんなポートフォリオを組んでいくかは次回以降の投稿でお話しさせていただきます。しかしながら、安定した企業の株式からの配当、安定した組織体(国や大企業)の債券からの配当、常に需要がある分散化された不動産からの配当が中心となります。欲を言えばこれらを国際的に分散させて置くことも必要でしょう。繰り返しますが、日米の株式市場からの平均配当利回りは税引前で約1.8%です。金融資産を保全しながら、平均を大きく上回る税引前3.75%、税引後3%の配当を得ていくためにはFIRE後も勉強が欠かせません。

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